客先常駐先1人で行くのは辛い!私の体験談をお話しします

IT業界では客先で業務を行う客先常駐またはSES(システムエンジニアリングサービス)と呼ばれる業務委託形態での働き方が一般的です。むしろお仕事メディアのアンケートでは自社開発の会社よりもSESの会社のIT企業の方が多数派だという声すらあります。

エンドユーザーには外に持ち出せない情報も多々あり、それらを含むシステムを開発や保守するのであれば、自分の会社に来て作業してもらうということも仕方がありません。

通常は自社で数名規模のチームを組んで客先に常駐するのが普通です。ですが中には「1人で客先に行ってこい」と単独常駐させられることもあり、新卒でエンジニアをしていた私もその1人でした。

このページでは

  • 1人で客先常駐したことによる悩みや苦労
  • 1人で客先常駐した時の対策
  • 客先常駐という働き方から早く脱した方が良い理由

などについて紹介します。

目次

【体験談】1人で客先常駐先に行くデメリット

新卒でシステムエンジニアになり1年目から1人で客先常駐をすることになりました。そのときに感じた客先常駐のデメリットについてまとめました。

1人客先常駐のデメリット①:モチベーションが上がらない

システムエンジニアのやりがいとしては、プロジェクトが上手くいったときに周りのメンバーと達成感を共有できるときだと思います。

キツイ納期やクライアントの要求をクリアしたときに、みんなで飲みに行くのが楽しみなエンジニアも多いです。

ところが客先常駐に1人で行くと、自社の人間はおわらず、社外メンバーとチームを組まざるを得ません。そうなるとプロジェクトチームというより外注スタッフの寄せ集めという気分が強くなります。

1人客先常駐のデメリット②:孤独を感じる

普通、客先常駐にするにしても同じ会社の社員数名で行くことが多いです。ところが1人で客先常駐をするとチームメンバーと同行することはできず、1人でクライアントや他社の人がいるチームと打ち解けなければならなくなります。

クライアントや現場を仕切っているプロパー社員、元受けプロジェクトマネージャーなど、立場が上な人が温かい人ならば良いですが、実際はそういった人に巡り合うことは中々ありません。

使う側と使われる側という明確に立場の違いがあるため、客先常駐に来たエンジニアは使い倒してなんぼという考え方の人が多いです。

同僚がいない1人常駐では話せる相手もいなければ、プロジェクトマネージャーなどの事実上の上司からはモノとしてしか扱われない、そうなると孤独を感じ病んでしまいがちです。

 

1人客先常駐のデメリット③:報連相すべてを自分で行わないといけない

チームで客先常駐をすれば、自身の報・連・相を自社の上長にし、その内容を上長が他チームと共有することになるのが一般的です。

ところが1人常駐の場合は自分から報・連・相をしないといけません。あなたがチーム内でも経験やスキルがあれば全然問題ないでしょうが、当時の私のように若手が1人で参画している場合は緊張して言い出し辛いです。

実際に、報・連・相をしたら「そんな初歩的なことを言うな」と言われ、いざ何かがあれば「なんで言わなかったの?」となったこともあります。

もちろんこういったトラブルは常駐以外の仕事場でも上司が気分屋であると起こる話ではありますが、1人客先常駐の場合はよほどチームメンバーと打ち解けていない限りフォローもありません。

連絡1つも気が滅入ることになります。

1人客先常駐のデメリット④:休みたい時に直接客先の偉い人に連絡をしないといけない

報・連・相の連絡と言えば、チームで常駐していれば上長に報告することで帳尻を合わせてくれるでしょうが、1人常駐はそのようにはいきません。

このケースで一番困るのは体調不良になったときです。

体調が最悪の状況で始業時間に合わせてクライアントにメールや電話を入れて、そのあと自社の営業担当や上長に連絡をした後、やっと病院に行くことができます。

またシフトを組んで運用・保守業務をしている場合は自分の代わりになる人を探さなきゃいけないこともありました。チームメンバーもシフトで満身創痍であるため、中々代替メンバーを探すことができず、結局仕事に行かざるを得ないことも・・・

1人客先常駐のデメリット⑤:相談できる人がいない

チームで常駐していれば、上長や同僚に普段の悩みを相談できますが、1人ではそうはいかず孤独で不安になる人がよくいます。

相談できる人が居ないと、客先からの業務外の仕事や時間外労働を強要されても、交渉することができず引き受けて無理をしてしまい、心身を病んでしまうことになってしまいがちです。

  • 常駐先で仲の良い人を見つけて話す
  • 自社の先輩にコンタクトを取ってみる
  • IT業界に精通している知り合い

など相談できる人を見つけることが、精神的なケアにおける最良の方法です。

ですが、上述でも話した通り、1人客先常駐では中々チームメンバーと打ち解けることが難しく、相談相手を探すことも困難です。

1人客先常駐のデメリット⑥:レベルの高い仕事内容の時にどうしたら良いか分からなくなる

客先常駐において、とくに新人エンジニアは単価が低く設定されていることがほとんどなので、基本的にはレベルの高い業務を振られることはありません。ですが中には「え?こんなのやったことないんだけど・・・・」というようなレベルの高い仕事が要求されることもあります。

上記でもお話した通り自社チームで参加している場合は、自社の上長に相談することでアドバイスを貰えるかもしれません。ですが1人で客先にいる場合は自分から他所の会社の上長や仕事ができる人に話を聞きに行かなければなりません。

私も新卒ですぐ常駐した現場にて緊張しながら他社の人に聞きに行ったら、ニヤニヤしながら「そんなのもできなんですかぁ~~後はやっておくからいいですよ・・・・」みたいに言われて、拳を握りしめながらも「お願いします」と頭を下げた経験があります。

コーディングやネットインフラなどのエンジニア的な技術以外にも、独自のツールの使い方や運用ルールなどでも分からないことが多々あります。ですが1人客先常駐では、上述した通りコミュニケーションが取りづらい環境に身を置くことになるため。「分からない」を全てを自力で解決しなければなりません。

1人客先常駐のデメリット⑦:単純な業務内容でスキルも経験も身に付かない

1人常駐に限らず、客先常駐の問題として、エンジニア・プログラマとしてスキルが身に付きにくいという問題があります。

  • 電話番
  • コピー取り
  • サーバーラックの組み立て
  • デスクトップパソコンを解体してエアブラシで清掃して元に戻す
  • ずっとツールを見ているだけの名ばかり監視業務

などなど、「本当にシステムエンジニアを連れてくる仕事かコレ」という現場にもありました。3次案件で新人1人常駐では、このように何のスキルも身に付かないような現場に行かされることもあります。

分からないことがいきなり飛んでくるよりはだいぶ楽ですが、こういった単純業務しかないアルバイトのような案件に長いこといると、いざ転職しようというときに年齢は上なのに経験やスキルが足りないという事態になり次のステップアップが困難になります。

IT業界には「35歳定年説」という言葉があります。年齢が上がることによりエンジニアの単価は高くなっているのにスキルは身に付いていないエンジニアは仕事がなくなり自分の居た会社からクビになる、という状態。

単純業務ばかりを続け過ぎた結果、このようにならないように注意しなければなりません。

1人で客先常駐した時の対策

現場の偉い人とは極力仲良くする

1人で常駐した場合、現場とのコミュニケーション役も自分自身でしなければなりません。その時にまずしておいた方が良いのは現場の力のある人とは絶対に仲良くなる努力。

現場プロジェクトの一番偉い人はもちろんのこと、他チームのリーダークラスの人とも自分から話しかけるようにします。

こちらからコミュニケーションを取るようにしても、冷たくあしらわれることがあるかもしれませんが、シカトされて仕事が振られないという状況よりはマシなのでグッと堪えて対応しましょう。

敵と味方をしっかり把握する

偉い人を中心に誰に対しても誠実なコミュニケーションを取るように努めるべきではありますが、中にはこちらが愛想よく接しても悪意を持った言動や行動をしてくるような人間も出てきます。

辛辣な言葉を吐きかけるなんていうのはまだ可愛い方で、

  • 無視をする
  • 中には必要な情報を共有しない
  • 誤った情報を共有する

なんていう完全なる敵役というのも出てきます。

そういう人が居た場合反撃してもどうしようもないので、必要最低限のコミュニケーションにとどめて接するときもなるべく誠実に対応するべきです。

そしてその敵に対しては極力直接的に話すことは避けて、グループメールやチャットワーク、Slackなどのツールにて会話をするようにして、第三者にも会話の正当性がわかる形でコミュニケーションをすることをおすすめします。

全て業務にエビデンス(証拠)を残すようにする

上記の繰り返しになりますが、すべての業務の連絡や実施事項についてはチャットツールなどに証拠を残しておきましょう。

1人常駐の場合あなたの不備は全てあなたの責任、最悪フォローをしてくれる人が誰もいない状況になります。

業務の指示内容について言った・言わないなどの事態を避けるためにも、「この内容でよろしいですよね?」「○○を実施しました。」などのようにエビデンスを残すことで効率的に業務を遂行できます。

客先常駐という働き方から早く脱した方が良い理由・デメリット

正直な話、客先常駐という働き方はできるだけ早く辞めた方が良いでしょう。

技術力が身に付かない

客先常駐というのは、エンジニアとして採用されやすい反面(ファーストキャリアが形成されやすい)けど、長く入りびたるのはおすすめできないワークスタイルです。

クソ案件しか取り扱うことのできないようなレベルの低い会社に入ると、「これ本当にIT業界でやる仕事なの?」ってレベルのしょうもない案件に出くわすこともあります。とくに3次受け以降の案件になってくるとクソ率がアップするというのは体感しました。

下手したらコピペプログラマー程度のスキルでもなんとかなるような案件を長期にわたってすることになるかもしれません。

今まで就業経験がなかった人がとりあえずエンジニアになるのであれば、客先常駐(SES)を行っている会社へ入社するのはアリですが、5年・10年と続けるものではありません。

自社への愛着、帰属意識が生まれない

最初の研修以外ほとんどの時間を現場で過ごしていた新卒入社の会社、おかげさまでビックリするくらい自社への帰属意識が湧きませんでした。

時々、自社の本社勤務の総務やごく少数の受託開発エンジニアの同期や先輩が飲みに行こうみたいに誘ってくださるのですが、普段会わない人たちなので全く持って参加する意欲が出てきませんでした。

もっと言えば現場では日報を書けないので、終業後や休日に「日報を書け」と言われるので愛着どころか、「休ませろよ」という怒りが湧いてしまいました。(他の人やよその人は当たり前のようにこなしていることなのですが)

こうなってくると、社会貢献や会社のビジョンに感銘を受けるという、お金以外の働くモチベーションが沸きづらくなります。

30歳を過ぎて思うのですが、お金だけのモチベーションは長期的に働く理由になりづらいです。

働くモチベーションという観点でも、給料以外にやりがいを見出す仕事をした方が良いでしょう。

客先常駐と派遣社員はあまり変わらない

実は一時的に転職までの間、派遣社員をしていた時期があるのですが、もちろん福利厚生は保険や年金を会社が持ってくれていることもあって優遇はされているという点で客先常駐の方が優れていますが、働き方については客先常駐と派遣社員と全く変わらない印象を受けました。

むしろ正社員として現場に入っている分、派遣社員と違いみなし残業が導入されていますし、「正社員ならこれぐらいはやれよ」みたいな圧力がある分、派遣社員の方が精神的に楽でした。

しかも、派遣者委の場合は残業すると普段の時給×1.5倍の残業手当が付いたこともあり、場合によっては派遣社員の方が儲かるケースすらあります。

30代以降は使い捨てられる可能性がある

よくIT業界では「35歳定年説」というのがあります。

プログラマーだと35歳を超えると仕事がないからマネージャーになれみたいな論調であることが多いですが、プログラマーだからだめなんじゃなくていつまでも糞みたいな常駐案件しかこなしてこないエンジニアはクビにされやすいということだと理解しています。

基本的には、エンジニアの単価は年齢によっても上がるため、同じスキルなら若い子の方を取りたがります。

30代以降のエンジニアの場合、単価に見合うようなスキルがないとお役目ごめん。案件を回してもらえず赤い字要因としていずれ会社からクビにされます。

1人での客先常駐を強いる企業から転職するのも選択肢

1人での客先常駐、それもかつての私のような若手に強いる会社にて「辞めたい!」と感じてるのであれば早急な転職活動をすることをおすすめします。

単純な雑務やテストなどの検証作業が続くとスキルが身に付きませんし、ストレスや無茶なシフトで病んでしまっては元も子もありません。

今すぐするべきなのか、いずれのタイミング見計らってするべきなのか、人によってタイミングは変わりますが、少なくとも私は転職先で様々なことを学んだ後今はフリーランスとして以前より良い待遇で休みも多く貰えています。

まずはキャリアの相談をしてみよう

今常駐エンジニアをしていて「嫌だなぁ」とか「漠然と今後が不安だ」と思うのであれば、転職を含めたキャリアアップを考えるべきです。

ITエンジニアのキャリアですがいろいろあり

  • Web系のエンジニアに転身
  • ITコンサルタント
  • 自社開発エンジニア
  • 社内SE
  • セールスエンジニア(IT技術に詳しい営業職)
  • フリーランスエンジニア

など様々な選択肢が存在します。またこれら以外にもITで独立という選択肢もあります。

 

私自身も「今の仕事を辞めたい」「このまま将来お先真っ暗だ」と悲観していたのですが、転職エージェントのコンサルタントに「働き方」「今後どうなりたいか?」などを相談した結果、ちゃんとした転職先を紹介してもらった後にスキルアップを行うことができ、今はフリーランスとして働けるようになりました。

あのときキャリアアドバイザーに話をしてよかったと思いっています。

キャリアが短い場合は転職先でも常駐エンジニアをすることを勧められる可能性もありますが、その場合数年後になりたいキャリアに合わせた案件や教育ができる会社をキチンと選定してくれます。

もちろん「無茶苦茶ブラック」「4次受けみたいな仕事しか持っていない」みたいな会社を案内することはあり得ません。(転職エージェントもそういう取引先は得をしないため)

実際に何度か転職を経験した観点からおすすめの転職エージェントをいくつか紹介します。

IT特化型の転職エージェント1:レバテックキャリア

キャリアの相談や転職先の案内などは、様々なところで実施していますが、私のおすすめはITやWeb業界の転職に特化した「レバテックキャリア」です。

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