客先常駐エンジニアに帰属意識はない!経験者が理由を解説!

客先常駐

帰属意識と言えば、「ある集団に自分が属している、その集団の一員であるという意識。企業や民族などさまざまな規模・単位について用いられる」という意味なのは言うまでもないことかもしれません。

別の言葉で言うのであれば会社に対する思いやりや好きと言えば良いのでしょうか・・・・正直客先常駐エンジニアをしている人の大半はそういった意識を持ち合わせていません。

本記事では実際に客先常駐のシステムエンジニアをしていた私が自社への帰属意識がない理由を解説していきたいと思います。

エンジニアを発注しているSlerや客先常駐している会社の方というよりは、客先常駐をしているエンジニアに向けた記事になります。

客先常駐エンジニアが帰属意識を持てない理由

毎日通う自分のオフィス・デスクがない

客先常駐そのものを否定することになりますが、そもそも自分の所属しているオフィスに毎日通勤しないということが一番帰属意識がなくなる原因だと思っています。

転職して常駐エンジニアを辞めてから尚更感じましたが、毎日自分のデスクがあることがどれだけありがたいことか良く理解できました。

常駐先にもよりますが、私が行かされる現場は毎回自分の固定の机というものがなく、毎回ランダムに空いている席に座るため全然落ち着かなかったです。

また客先のデスクなので好き勝手することもできず、小腹がすいたときのスナックや当分摂取用のお菓子なども入れておけません。

自社で業務している社員との温度差がある

時々自社に帰ったり、社内のメーリングリスト、同期とのLINEグループ、などで同僚の状況がある程度見えてきます。そういうときに現場に行ってる組と同期組との温度差をかなり感じました。

特に自分の案件がかなり辛いときに社内組(おもにお気楽な総務や営業など)を見ると、無性にイライラしてしまいました。

器が小さいとは自分でも思いますが、基本的に人間は自分より幸せな人を見ると嫌悪感を抱きがちな生き物なので仕方がない・・・・

社内の評価制度に納得がいかない

客先常駐エンジニアの場合よその働きかと違い、本社の上司があなたの働きぶりを把握できるわけではありません。あくまで客先の言い分を元に評価されてしまいます。

自分では一生懸命やっていたつもりで、それなりに評価してもらえると思っていても思ったより低い評価を貰う、なんていうのはどの客先常駐エンジニアにもあると思います。

必死に業務をこなしながら会社で受けろと命令された資格に合格しても、ちょっとした客先のクレームで評価はダダ下がり、資格に落ちて大した活躍もしてない自社の総務の方が良い評価を貰っていた時は辛かったです。

業務外で資格習得を強要されるのが辛い

上記でも少し触れましたが、時々自社に帰ったりメールが着たりする内容にありがちなのが、「資格を習得してください」という内容。

あなたが資格を習得しても月の給料が数千円上がる程度でしょうが、あなたの会社に入るお金は違います。

資格を持っているエンジニアを常駐させると月の単価が数万円から数十万円も変わります。つまりは会社が貰えるお金の額が段違いです。転職先で営業もしていた時に請求書作ってるときに知ってビックリしました。

上司は「君のキャリアビジョンのため」みたいなことを言いますが、これは会社や営業担当のためと言った方がいいでしょう。そんなものを給料が出ない業務外に強要されててかつとっても評価されないんじゃくさりますよ。

月の締め作業を社外・業務外で行う

月末の勤怠や月報の提出先を常駐先ではできないし自社に戻るのは遠いので自宅で行っていました。

実際に総務に直接手渡ししないで遠隔でメールなりFAXなりで必要な情報を送ると、直接会っていない分バーチャルというか実在しているのかどうか分からないような感じになります。

常駐案件によっては全く自社と関わらなくなる

飲み会には参加したくないということを上では言っていたものの、シフト制の業務や多忙な案件に入ると全く帰ってこれないということもあります。

そうなるといよいよ同僚や上司の顔すら完全すら完全に忘れてしまいます。

客先の労働環境によって帰属意識が薄れることもある

上記は自社周りに対する不満だったのですが、客先そのものが自身の帰属意識を無くすことに繋げるケースもあります。

客先常駐の労働環境が酷い

デスマーチ案件や4次受けのゴミみたいな案件、24時間いつでも対応しないといけないサーバーの運用・監視業務、など辛い案件はたくさんあります。

そういう辛い案件に入ると「なんで俺をこの現場に入れたんだ!」と自社を恨むことがよくありました。また自社の営業はポンコツで案件の説明の内容と、実際の客先の状態が全く別物ってこともありました。

私が唯一仲良かった1つ上の先輩も「この会社クソ案件しか持ってこないから信用できない」「そろそろ転職しようかな・・・・」みたいな話はいつもしていました。

案件が変わるたびに別会社に入社した気分

常駐案件が変わるたびにまた新しく就職したかのような気分になるのも帰属意識が薄れる原因だと思っています。人によっては毎回環境が変わることでリフレッシュした気になるという人もいるかもしれませんが私はダメでした。

定期的に面接をして、違う定期を買い直し、現場に入場したら新しくパソコンや端末のセッティングをし、新しい名刺を渡される、こういうのを繰り返すと「自分何しているんだろう・・・・」となります。

入場時で一番最悪なパターンは受け入れ準備が全くできていなく社員証が発行されず、会社のセキュリティを突破できずトイレすら満足に行けなかった時は、心が折れそうでした。

客先がホワイト企業

人間って面倒な生き物で、過酷な環境は嫌のですがホワイト企業でも納得がいきません。

「いいなこの会社の人たちは福利厚生が良くて・・・・」「社員食堂美味しいなぁ・・・・」、それに比べてなんで自分は派遣社員と変わらないことをして安月給でコキ使われているんだろうと悲しくなってしまいました。

帰属意識を高めようと取り組んでいるけど正直止めて欲しいこと

常駐業務で生計を立てている企業も、帰属意識を高めるために何も取り組んでいないわけではないはずです。ですが常駐して披露しているエンジニアには返って逆効果になっている可能性があります。

定期的な自社ミーティング

私が働いていた会社は隔週規模で全社員を呼んでミーティングを開いていました。中には自社の人たちと交流できる良い機会と思っているポジティブモンスターもいます。

ですが正直、普段客先で別の業務をしている人間にとっては、自社が運用しているプロジェクトなんてどうでもいいんです。

  • 客先でやっている業務を放り投げてミーティングに参加
  • 客先に「この日は帰社日なので抜けてもいいですか?」とお伺いを立てる
  • 参加できないと業務外の時間に呼び戻されて、ビデオ録画を見させられる

せめて案件の繁忙期の状況などを考慮して自由参加にしてほしい・・・・と当時は思いました。

自社飲み会が嫌だ

自社との温度差というと自社の飲み会が嫌でした。「常駐先の業務で疲れているのになんで余暇の時間を自社の飲み会に行かなきゃいけないんだよ」と本気で思っていました。

自社の社員たちは職場の近くで花金のつもりかもしれませんが、「こっちは移動だけで1時間は掛かるのにふざけるな」ってなりました。

最終的には「順番で君が今回幹事ね」と言われた時ですら参加しなくなってしまいました。

強制参加のレクリエーション

飲み会やボウリング大会、草野球などを土日などの休みの日に行うことで親睦を深まると思っている人事や経営層は一度考え直してほしいと思います。

正直今の若者は業務外は業務外で違う人たちと過ごしたいし、加えて普段接しない人らとたまに会って長時間一緒にいることは、ストレス以外のなにものでもありません。

客先常駐が嫌なら転職するのも手

あくまで私の結果論ですが、客先常駐を「辞めたい!」と感じてるのであれば早急な転職活動をすることをおすすめします。

今すぐするべきなのか、いずれのタイミング見計らってするべきなのか、人によってタイミングは変わりますが、少なくとも私は転職先で様々なことを学んだ後今はフリーランスとして以前より良い待遇で休みも多く貰えています。

まずはキャリアの相談をしてみよう

今常駐エンジニアをしていて「嫌だなぁ」とか「漠然と今後が不安だ」と思うのであれば、転職を含めたキャリアアップを考えるべきです。

ITエンジニアのキャリアですがいろいろあり

  • Web系のエンジニアに転身
  • ITコンサルタント
  • 自社開発エンジニア
  • 社内SE
  • セールスエンジニア(IT技術に詳しい営業職)
  • フリーランスエンジニア

など様々な選択肢が存在します。またこれら以外にもITで独立という選択肢もあります。

 

私自身も「今の仕事を辞めたい」「このまま将来お先真っ暗だ」と悲観していたのですが、転職エージェントのコンサルタントに「働き方」「今後どうなりたいか?」などを相談した結果、ちゃんとした転職先を紹介してもらった後にスキルアップを行うことができ、今はフリーランスとして働けるようになりました。

あのときキャリアアドバイザーに話をしてよかったと思いっています。

キャリアが短い場合は転職先でも常駐エンジニアをすることを勧められる可能性もありますが、その場合数年後になりたいキャリアに合わせた案件や教育ができる会社をキチンと選定してくれます。

もちろん「無茶苦茶ブラック」「4次受けみたいな仕事しか持っていない」みたいな会社を案内することはあり得ません。(転職エージェントもそういう取引先は得をしないため)

 

 

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客先常駐転職

関連記事:客先常駐エンジニアから転職の転職方法!キャリアチェンジして幸せになった話

転職時に使ったサービスまとめ

私は

  • 転職サイト3つ、転職エージェント5つを利用
  • 内定は3社、その中から1番条件が良かった会社に行きました

 

まずは転職エージェントに複数社登録し、転職エージェントでリクルーターと呼ばれる面倒を見てくれる方に、

  • 履歴書や職務経歴書のフォーマットを貰う、または出来上がった書類の添削
  • 面接対策に付き合ってもらう
  • 当時自分が何をしたいか分からなかったので、キャリアプランを一緒に考えてもらう

をすることをおすすめしております。

 

私が複数の転職エージェントに登録することをおすすめしているのは、いろいろなエージェントが独自に持っている求人を可能な限り紹介してもらいたいという点もありますが、それよりも様々な角度から職務経歴書や面接のアドバイスを貰うことで通過率を上げたいからです。

さらに、リクルートクラスの転職エージェントでもハズレ担当者が居る可能性があります。1社だけ登録するとハズレ担当者の一方的な意見を鵜呑みにすることになります。

そうならないために、複数の転職エージェントに登録して、たくさんのアドバイスを聞き、様々な求人を紹介してもらうことが転職を成功させる秘訣です。病院で言うところのセカンドオピニオンと同じです。

 

※セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること

 

転職エージェントを通じて、作った職務経歴書の文章や志望動機などは、転職サイトにも応用させることが可能です。

まずは転職エージェントと転職サイトに可能な限りたくさん登録をして、エージェントの面談後に転職サイトのプロフィールをブラッシュアップすると良いでしょう。

 

私はIT企業を中心に見ていたので、転職エージェントは

に登録しました。

 

転職サイトは

を使っていました。

 

また私自身は利用していませんが、いわゆる第二新卒・既卒・フリーターであれば、

の2つが人気です。

 

IT以外も見たいのであれば

がいいんじゃないかな?と思います。

 

転職エージェントでは、IT・Webに特化していてリクルーターの質が高いレバテックキャリア、転職サイトでおすすめ度が高いのは、求人数が日本トップクラスのリクナビNEXTです。

この記事を書いてる人
Wataru

新卒で零細IT企業に就職して客先常駐エンジニアになり体を壊して一時的にニートへ。複数回の転職を経て現在はSEからWEBマーケターにキャリアチェンジしました。
プログラミングはあまりできませんが、多少のIT知識とマーケティングスキルでビジネスを促進させるのが得意です。

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