正社員として会社員になったのに、自社のオフィスではなく客先の事務所に派遣される客先常駐。何も知らずにIT業界に飛び込んだ私も最初はその勤務形態に驚きを隠せませんでした。
銀行など、外に出せない情報を抱えている場合は常駐でエンジニアリング業務を行わないといけないという気持ちも分かりますが、孫請けとして客先常駐をするとなると地獄しかありません。
そんな私でしたが、現在は転職を数回しWEBディレクターとして自社のサービスをユーザーに利用してもらえるよう貢献しております。
客先常駐と自社開発企業の両方に在籍したからこそ思うのは、「客先常駐は将来性が低い」「今すぐにでもキャリアアップを考えるべき」ということです。
このページでは自分の実体験を基に、客先常駐からの転職・スキルアップについてご紹介したいと思います。
客先常駐エンジニアが今すぐにでも転職するべき理由
いろいろな仕事を経験したからこそ、「今すぐ客先常駐なんて働き方はやめた方がいい」と本気で思っています。
まずは客先常駐という働き方をやめるべき理由についてお話しします。
①:年収が低い・上がらない
私が新卒で入社した会社は年収300万円程度でした。月の総支給額25万円前後。IT以外の全業界の新卒平均年収は200万円~250万円と言われているので、決して低い数字ではありません。
ですが、問題なのは4~5個上の先輩の給料もあまり新卒入社の私と変わらないということです。客先常駐というのは年収が上がりにくい「多重下請け構造」になっています。
【客先常駐の商流構造】
IT業界のとくに、客先常駐で生計を立てている企業の構造は、ほとんどが「多重下請け構造」の一番下の位です。
ユーザー企業→Sler→元請け企業→仲介会社→常駐エンジニアを派遣している企業の順です。
下流にいくほどピンハネされていきますので、最下流の会社の正社員が高給取りという事は構造上ありません。
例)、1,000万円でユーザー企業がシステム開発を依頼したとして、大手Slerが半分500万円を受け取り、元請け企業がさらに半分の250万円、仲介会社がその半分125万円を、実際に作業する会社が125万円で作業を請け負う。というようにピンハネされていきます。
さすがにここまで末端の会社が受け取れる金額が少ないという事はありませんが、構造の問題により末端の客先常駐エンジニアが高給取りになれることはあり得ません。
転職エージェントの最大手であるDODAによると、20代の平均年収は345万円と言われています。
年代 | 平均年収 | ||
全体 | 男性 | 女性 | |
20代 | 345万円 | 369万円 | 319万円 |
30代 | 442万円 | 481万円 | 375万円 |
40代 | 507万円 | 567万円 | 401万円 |
50代 | 622万円 | 671万円 | 428万円 |
この指標を目安に、あまりにも年収が下回っているようであれば、今いる会社への未来はないと考えても良いでしょう。
②:ストレスが多い
私は贅沢をしない人間なので、年収が低いという部分での悩みはありませんでした。私が客先常駐を止めようと思った1番の理由はストレスが多かったからです。
- 具体的に感じたストレスを挙げると
- 元請け(または1次請け)など上位会社のパワハラ・モラハラが酷い
- 派遣された常駐エンジニアを替えがきく部品かのように扱う人が多い
- 直に上司がいないことも多いので放置されることが多い
- 炎上案件の場合、残業過多・休日出勤も少なくない
- 3次受けとかになると単純作業や雑務など、システムエンジニアとは呼べないつまらない仕事ばかり
などなど、挙げたらキリがありません。
直契約で客先常駐しているエンジニア以外は、IT業界の汚点ともいうべき悪い部分をこれでもかと味わう仕事です。
私の場合は先方のパワハラにはそこそこ耐えましたが、夕方から入って朝まで働いて、また仮眠をして夕方から勤務という夜勤業務を繰り返しして体調を壊してやむなく仕事を辞めました。
関連記事:客先常駐のストレスを感じる場面7つ|実際に私は転職しました
関連記事:客先常駐エンジニアに帰属意識はない!経験者が理由を解説!
とは言え、客先常駐が楽しいケースもあります。
関連記事:客先常駐が楽しいパターン3選|ただしなるべく早く辞めた方がいい
③:技術・スキルが身に付かない
前項で、「単純作業や雑務などシステムエンジニアと呼べない仕事ばかり」とお申し上げました。
私が経験した客先常駐案件では、
- 簡単なテスト案件
- ヘルプデスクというなのお問い合わせ担当
- 保守・運用と聞けば聞こえばいいが、サーバーなどに異常値がないか見るだけの業務
など、システムエンジニアとは呼べないような業務ばかりで、何も技術やスキルが身に付きませんでした。
20代前半の時期にちゃんとした勉強の機会を得れなかったこともあり、転職こそ成功させたものの、そのあとでキャッチアップするのには相当苦労しました。
お恥ずかしい話ですが、未だに私はコーディングが苦手です。Webディレクターをしておりますが、コーディングやその他技術的な部分は制作スタッフに任せて進捗管理に徹底していることが多いです。
客先常駐はスキルが身に付きにくいので、その生活に慣れてしまうと何もできないポンコツエンジニアモドキになってしまいます。
④:35歳でクビになるかもしれない
直請けなどで、
- 上流工程に携わっている
- 難易度の高い開発スキルを持っている
というような客先常駐エンジニアは別です。
ただ、それ以外の下請けで、誰でも出来そうな業務を行っている客先常駐エンジニアは要注意です。
30歳、40歳と年齢を積み重ねているのに反比例して、スキルは入社時のままでいると、気がついたら派遣やアルバイトでしか働けないエンジニアになってしまいます。
IT業界には「35歳定年説」という言葉があります。
- そもそも自分より年上の人に指示を出したくない
- 昔のやり方を押し付けてくる
- 若手に比べて新しい技術、製品の覚えが悪い
- 頑固で若手と協調できないイメージが強い
- これからIT業界を引っ張っていく若手を育てたい
などの懸念により、Slerなどあなたに指示を出すことになるであろう人たちは、35歳以上の下請けエンジニアをプロジェクトに入れたがらない傾向があります。
プロジェクトマネージャーが30代であれば年齢制限が設けられ、40代、50代のエンジニアがプロジェクトに参加するのは難しくなっています。
そうなると、年齢だけ積み重ねたプライドが高いだけでスキルを身に着けてこなかった人間の需要というものは限りなく低くなります。
年齢別客先常駐エンジニアの市場価値
将来性を考えるときに大事なことは「今自分はどのフェーズにいるんだ?」を意識することです。
日々をダラダラ過ごして将来を台無しにしないためにも、年齢別の転職市場のリアルを知っていくことが大切です。
もちろん私の主張が絶対的に正しいということではありませんが、仕事上、様々な方とお会いする機会があるため”ある程度正しい”という自信があります。
20代の客先常駐SEの転職市場について
システムエンジニアに限らず、大抵のビジネスマンの将来性が決定する時期だと思っています。
この時期にダラダラ適当な仕事をしている方はそのまま歳を重ね、積極的に仕事で結果を出している方や勉強熱心な方は30歳・40歳になったときに結果がちゃんと出ている印象があります。
そして、20代であれば未経験や業務歴が少なくても、若さを武器に実力以上の企業にポテンシャルで採用してくれる可能性が多々あります。
IT業界は常に人不足であり、今後の将来を担ってくれるであろうエンジニアを確保したいと考えています。
もっと言うとIT業界以外へ行きたい方、他業種の社内SEになりたい方も、この時期から転職活動をすると30代で行うより良いキャリアに繋がる可能性があります。
今いる会社に将来性を感じないのであれば、20代から積極的に会社選びは考えるべきです。
30代の客先常駐SEの転職市場について←遅くてもこの辺で転職するべき
30代、厳密に言えば35歳まではシステムエンジニアにとって1つのターニングポイントであると言えます。
前述の「35歳定年説」のように、30代のプロジェクトマネージャーが台頭してくる年齢になるため、客先常駐エンジニア転職の1つのボーダーラインになります。
また30歳になるとポテンシャルで採用してもらえる機会も少なくなりまあす。そのためキャリアアップを考えてする転職は30代中盤がラストチャンスと思った方が良いでしょう。
40代の客先常駐SEの転職市場について←この辺からでは遅い
40代になると「企業側は年齢の高さを懸念して採用しない」みたいなイメージがあるかと思います。ですが、厚生労働省の平成28年度有効求人倍率では40代の有効求人倍率は1倍を超えています。40代を過ぎても転職自体は沢山あります。
ですが、企業が求めているのは「部下を育成して成長につなげるマネジメント能力」または「これまでの経験を活かして実績に貢献できる高い実務能力」のいずれかまたは両方を持つ40代。
これまでロクにスキル・経験を積んで来たわけでもなく、マネジメントをしてきたワケでもない、客先常駐エンジニアにとっては転職が難しいかもしれません。
しかも所属企業も、案件に参加できないエンジニアは邪魔であると感じることも多く、どこかタイミングでクビになる可能性もあります。
転職も厳しく、会社もクビになり、その後は契約社員や派遣社員になる人も決して少なくありません。
客先常駐からの転職先・キャリアを解説
では、客先常駐エンジニアはどういうキャリアを積めばよいのか?についていくつかのケースに分類してご紹介します。
①:直請け・1次請けの常駐会社
今と変わらない客先常駐という働き方ではあるものの、所属会社が直請け・または1次請けで内容はだいぶ変わります。
ユーザー企業から直接依頼がある案件というのは、設計などの上流から携わるものになるため要件定義をすることもあれば、自社・他社問わず指示を出すこともあり、孫請けでやる業務とは身に付くスキルが全然違います。
もし客先常駐を続けるのであれば、転職先として考える会社がどれくらいのレベルの企業なのかはしっかり把握する必要があります。
②:ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、ITを切り口に顧客のビジネス・経営に関わるコンサルテーションを提供する職業のことです。
SEとの違いを簡単に述べると、ITコンサルタントの仕事とは、より顧客のビジネス目標の達成に重点を置いて、経営課題解決に向けた現状分析~改善案、顧客ニーズに合ったシステムや技術を提案すること。
つまりはITを導入すれば「どれくらいの費用対効果が実現できるのか」を考え顧客に提案する仕事です。
クライアントから話を聞いて経営課題をあぶり出し、どのようなシステムを導入すればその課題を解決できるかを提案し、提案がクライアントに承認されれば、SEに「こんなシステムがほしい」と要望を伝え、システムエンジニアがその要望に沿ったシステムの開発に取り掛かります。
ITコンサルタントのほうが、システムエンジニアよりさらに上流の工程を担当する職種であるといえます。
プログラミングなどの技術的な仕事が得意でなく、かつ営業や提案することの方が得意ならば検討してみてはいかがでしょう?
③:セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、技術的な作業を行う「エンジニア」と、顧客への提案や課題解決を行う「営業」の両方の役割を持つ仕事のことです。簡単に言えば技術営業というポジションになります。
私が、客先常駐エンジニアから最初に転職した業種です。ただ提案するだけではなく、顧客の指示をエンジニアに伝えたりなど間を取り持つ作業や、導入後のサポートなども行いました。
私の肌感覚ですが、
- 技術が分からないでごり押しで提案するだけの営業
- 技術はあるけど口下手でクライアントに報告・提案ができないエンジニア
というのは実に多いので、そこそこの技術や知識がありながら、そこそこ提案することができる広範囲にそこそこの業務ができるゼネラリストは需要があると思って転職しました。
また営業というだけあって、更なる転職・キャリアアップも狙うことができます。
- 転職・異動などにより他の製品・技術のセールスエンジニア
- セールスエンジニア以外の営業
- セールスエンジニアのマネージャー
- ITコンサルタント
など
④:社内SE
社内SEの仕事先はIT以外の業種になります。IT以外の業種では社内の情報システム部門・IT担当として社内システムの整備やトラブル対応することになります。
自社のシステム管理・運用だけでなく、社内のシステム導入やネットワーク管理やPC等のヘルプデスク的なサポート業務も担当します。
私も一時期契約社員的な立場で社内SEを経験しましたが、業務の大半はヘルプデスク的な感じの仕事で、
「エクセルでこの関数ができないから教えて」
「朝からネットの調子が悪いのでルーターの調子を見てきて」
など、エンジニアとは言い難い雑務をこなしていました。
客先常駐エンジニア同様スキルは身に付きにくいですが、社内SEを置けるだけ金がある会社であることが多いため、クビやリストラにはなりづらいと考えて良いでしょう。
また、自社でシステムの一新となれば、上流工程からシステム開発に携われるケースもあるため、他社に外注することになれば、元請け側としてのマネジメントスキルが身に付きます。
エンジニアはやりたいけど、IT以外の業種に行きたいのであれば社内SEがおすすめです。
⑤:WEBエンジニア
システムエンジニアからの転職で最もリスクが低い業種と言えます。WEBエンジニアはクックパッドのような事業運営をしている会社のシステム開発者です。
私は現在WEBディレクターという仕事をしているのですが、一部技術的な業務については社内のWEBエンジニアに実装をお願いしています。
非IT事業会社でエンジニアをするという点では社内SEに似ていますが、企画立案者と対等に仕事をするケースがあるという点では大きく異なると考えています。
企画立案者(例えば他事業部の部長など)と対等に言い合える社内SEもいますが、基本的には他部署の依頼を遂行する仕事であるため、対等ではないこともしばしば・・・・
【WEBエンジニアのメリット】
- 厳しい納期はない。ベストエフォートで仕上げればOK
- 品質への考え方はどちらかというと緩い(リリースしてから改良することも多いため)
- 利用ユーザーのフィードバックがある
- 自社サービスのため仕様は柔軟に変更可能
少なくとも請負と自社サービスのエンジニアでは、仕事の仕方も待遇も全く違うということは確かです。
その代わりですが、WEBエンジニアは請負エンジニアよりも求められる技術レベルが高くなる傾向があります。
とりあえずコードが書けるレベルのコーダーではお呼びでない可能性もあるため、日々の勉強が必要です。
自社の明暗がかかっているWEBサービスの担当技術者なので求められる水準が高いのは仕方がないことです。
WEBエンジニアへキャリアチェンジを考えるのであれば、「ポテンシャルで見てもらえる若いうち」か、または「普段の業務をこなしながらも独学で技術の勉強をする」かの2つのことは念頭に入れておきましょう。
客先常駐からの転職方法を具体的に解説
続いて私が具体的にどんな転職活動を行ったのかについてまとめました。参考にしてください。
①:転職サイトと転職エージェントはたくさん登録しよう
転職サイトと転職エージェントは仕事を探している我々はタダで使うことができます。そのためとにかく登録しまくりましょう。
私は
- 転職サイト3つ、転職エージェント5つを利用
- 内定は3社、その中から1番条件が良かった会社に行きました
まずは転職エージェントに複数社登録し、転職エージェントでリクルーターと呼ばれる面倒を見てくれる方に、
- 履歴書や職務経歴書のフォーマットを貰う、または出来上がった書類の添削
- 面接対策に付き合ってもらう
- 当時自分が何をしたいか分からなかったので、キャリアプランを一緒に考えてもらう
をしてもらいましょう。
私が複数の転職エージェントに登録することをおすすめしているのは、いろいろなエージェントが独自に持っている求人を可能な限り紹介してもらいたいという点もありますが、それよりも様々な角度から職務経歴書や面接のアドバイスを貰うことで通過率を上げたいからです。
さらに、リクルートクラスの転職エージェントでもハズレ担当者が居る可能性があります。1社だけ登録するとハズレ担当者の一方的な意見を鵜呑みにすることになります。
そうならないために、複数の転職エージェントに登録して、たくさんのアドバイスを聞き、様々な求人を紹介してもらうことが転職を成功させる秘訣です。病院で言うところのセカンドオピニオンと同じです。
※セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めること
転職エージェントを通じて、作った職務経歴書の文章や志望動機などは、転職サイトにも応用させることが可能です。
まずは転職エージェントと転職サイトに可能な限りたくさん登録をして、エージェントの面談後に転職サイトのプロフィールをブラッシュアップすると良いでしょう。
私はIT企業を中心に見ていたので、転職エージェントは
に登録しました。
転職サイトは
を使っていました。
また私自身は利用していませんが、いわゆる第二新卒・既卒・フリーターであれば、
の2つが人気です。
IT以外も見たいのであれば
がいいんじゃないかな?と思います。
転職エージェントでは、IT・Webに特化していてリクルーターの質が高いレバテックキャリア、転職サイトでおすすめ度が高いのは、求人数が日本トップクラスのリクナビNEXTです。
②:転職サイトを利用するときの注意点
- リクナビNEXT
- Green
- Wantedly
を転職サイトとしておすすめしましたが、GreenとWantedlyは「まず話を聞いてみる」「気になる」というボタンがあるため、リクナビNEXTよりフランクに人事担当とやりとりできますs。
ただし、求人数の豊富さはリクナビNEXTには勝てないので、転職サイトで登録するのであればまずはリクナビNEXT。
Greenは求人数こそリクナビNEXTには少ないですが、それでもIT業界に関しての求人だけで言えばかなりあります。加えて編集者が取材やインタビューを行っているので、サイト内のレビューで信用できるという点では3社の中で1番上です。
Wantedlyはベンチャー企業が中心であるため内定を獲得するだけなら1番楽です。ただし、企業情報などの詳細が一切載っていないなど、俗に言うブラック企業なんかも混じっている可能性があることは事前に把握しておきましょう。
③:転職エージェントを利用するときの注意点
転職エージェントは、上述で紹介したような「履歴書・職務経歴書の添削」「模擬面接の実施」など転職サイトには無いサポートが魅力的です。
とは言え、どの転職エージェントが良いかと言うと怪しい部分があり、良い人材紹介会社でもハズレのエージェントに当たれば転職が失敗する可能性もあります。
そうならないためにも最低2社、可能であれば4社ほど登録して、様々な角度から転職を進めた方が良いでしょう。
③:企業研究でみるべきポイント
- 転職サイトでは当たりの会社とハズレの会社の違いが分からない
- 転職エージェントの場合、ちゃんとした所であればブラック企業を紹介することはないけど、ハズレエージェントの場合クソ求人を紹介してくる可能性がある
そのため転職活動をする自分自身でもある程度、企業研究を行う必要があると考えています。企業を見るポイントとしては、
- 口コミ・評判サイトで検索する
- 設立が10年以上かどうか(リーマンショックより以前かどうか)
- 事業規模(資本金や従業員数など)
いろいろな口コミ・評判サイトがありますが、私は「転職会議」を利用していました。
不満があって辞めている方がストレス発散のために書き込んでいるという属性があるため、基本的に口コミサイトというのは、ネガティブな声が多くなりがちです。(そもそも現職で会社に満足している人は書き込みません。
そのため話半分で見るべきですが、「残業時間があまりにも多い」「評価が2.5を下回っている」「有給消化率があまりにも低い」「平均年収」の4つを見て判断していました。(場合によっては口コミの内容も検討)
また設立年数は、
- 会社の約8割近くが10年以内に倒産する
- リーマンショックを耐え抜くだけ事業がしっかりしていた
という観点を判断基準に10年前後経営している&リーマンショック以前に設立されていたかを見ていました。
最後に事業規模ですが、事業規模があまりにもしょぼい会社(ドベンチャーさスタートアップ)はブラック率が高いと考えて避けました。
というのもそれらの会社は、創業者のモチベーションやビジョンなど意識は高いけど、一般従業員になる私が彼らとそれを共有できる気がしなかったからです。
彼らは借金をして目的があって創業したから意識が高くて当然ですけど、別に年収が増えるわけでもない一般従業員が彼らと同じモチベーションで働けるワケではありません。(よほどその人らや事業に共感したというなら話は別ですが・・・・
創業間もなく意識だけ高いドベンチャーよりも、50人以上の社員が居てある程度組織が回り始めた中堅規模以上の会社に入社した方が安全だと判断しました。
客先常駐の悩み
最後に客先常駐に関する私自身が感じた悩みや不安をまとめたのでご紹介します。
辞めたいけど辞め方が分からない
客先常駐で勤務していると契約期間であるため簡単に辞められないというケースがほとんどです。私の場合は体調不良により就業不可という医師の診断書を貰い半ば強制的にプロジェクトから外れることになりました。
基本的に辞めたいと思う方はプロジェクトが終わるまで我慢するのが吉。プロジェクト終了時期になったら上長に辞めたい旨を伝えましょう。辞め方の詳細の記事は↓をチェックしてください。
1年目だけどもう客先常駐エンジニアを辞めたい
客先常駐、IT業界に限らず基本的には1年以内での退職はおすすめしません。キャリアを傷つけ、転職が不利になる可能性があるからです。
3年間は同じ会社にいることがベターとされています。ですが私も2年程度で辞めてしまいましたし、半年で辞めたけど第2新卒で転職している知人もたくさんいるので、今はあまり関係ないことも多いです。
関連記事:客先常駐を辞めたい!新卒1年目・スキルがないけど辞められる?
まとめ
- 下請けでアルバイトでも出来るような客先常駐をしていると、35歳を機にクビになるかもしれない
- 転職活動をするのであればできるだけに早めにするのが吉
- 転職サイトはリクナビNEXT、エージェントはレバテックキャリアをはじめ3個ずつ登録する
- 企業研究は口コミ・設立年数・事業規模を行う
「客先常駐にストレスを感じている」「転職活動に迷っている」システムエンジニアに対してこの記事が参考になれば幸いです。
まずは転職エージェントに登録して、エージェントのカウンセリングを受けてみましょう。公式サイトへのリンクを貼っておきます。
【自分が使っていた転職エージェント&サイト】
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